【階層宇宙論序説】

われわれが直面する宇宙が帆船であるとするなら、雲間から風の神が風を送っていると認識する。しかし、風の神の宇宙から見るなら、帆船も船上の人間も、赤ん坊にとっての手頃なおもちゃに過ぎない。順風であれ、暴風であれ、赤ん坊の気まぐれということになる。