ピサの斜塔は大変に傾いているので、今にも倒壊しそうに見えるが、今のところ立っている。なぜならば、重心を通過する鉛直線がその基礎の範囲内を通過しているからである。図はボローニャの塔であるが、ピサのものより傾斜している。この塔は1112年に建設されたのであるが、基礎地盤の不同沈下により傾いてきた。それは倒壊していない。なぜならば、重心Gを通る鉛直線がその基礎の範囲内を通過している。